第4回 映像を部分的に使用するコンテンツビデオ教材のポイント&テクニック 連載記事

映像を使用したeラーニング、今回は「映像を部分的に使用するもの」について考えていきたいと思います。

この記事のポイント
  • ビデオ映像を部分的に使用する学習教材(コンテンツ)についてご説明します。
こんな方におすすめの記事です
  • eラーニングでビデオ映像を必要に応じて活用したい。

映像を部分的に使用したeラーニング

動画を主に使用したeラーニングコンテンツは『テレビの教育番組を見るのに近い』のに対して、テキストが主のeラーニングコンテンツは『書籍を読むことに近い』学習方法です。

文章なら学習者は自分のペースで読み進めることができますし、制作者はワープロで制作した原稿をそのままWebページに変換すればよいので比較的作業は容易です。

必要に応じて映像を使用し弱点を補う

文字の表現力であらゆるものを伝えることは難しく、必要な場合はその他の表現手段を用いてその弱点を補うことになります。書籍では図表や写真がそれです。

そしてeラーニングコンテンツではこれに映像を加えることができます。代表的な使い方は以下のとおりです。

文字では伝えにくい内容を見せる

これはすぐにご想像できると思います。例えば機材の操作を説明しようとする場合、文字の情報にてその手順や操作方法を説明するよりも実機を写した写真を提示するほうが理解は容易になります。さらに映像になっていれば、前記のものにくらべ操作のタイミングや力の入れ具合、操作後の反応等を細かく伝えられます。

他にも物理や化学実験の提示、楽器の模範演奏などさまざまな映像が有効です。

基本的には文字情報を読んで学習をしてもらうが、必要に応じて映像で補足するといった使い方です。

講義を担当する者の言葉を伝える

文字は大変優れた言葉の伝達手段ではありますが、本来人間が人間にものを伝えるということを考えると、文字そのものには含まれない微妙なニュアンスは欠落せざるを得ない言う側面があります。情報で凝縮されたコンテンツでは無機質なものになりがちです。

大学の講義など、その講義を行っている人が誰かということが重要である場合もあり、その場合の対策を考えると映像の使用は有効な選択肢です。

具体的な方法は、学習の主内容はテキストなど文字ベースを読んで進めてもらい、それを行う際の注意点や着眼点等を講師の言葉で直接語っていただき短いビデオにします。

このビデオを最初に見てもらうことにより、学習者のモチベーションを高め、学習効率の向上が期待されます。

目的に応じた柔軟な選択肢を

全編動画で構成されたリッチコンテンツ形式はeラーニングとして有効な手法のひとつではありますが、内容によってはテキストが主体であるほうが有効なこともあります。必要な情報は部分的に動画で提供できるという選択肢があれば、制作側はより柔軟に教材を計画でき、受講側はより理解の深い学習が行えるでしょう。

なお今までも部分的には触れていましたが、長時間のビデオを配信には通常そのための機能を持ったサーバーを用意するのが一般的です。しかし部分的に短い映像を配信するならば、Web用サーバーからのダウンロード配信での対応も実用的です。そういった面でも『部分的な映像の使用は敷居が低い』と言えます。

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映像制作のターゲットを考える
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Flash デベロッパー

eラーニングコンテンツの開発を担当。ナローバンドが主流の時代から映像を使用した教材の開発に携わる。

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