第17回 圧縮技術の違いビデオ教材のポイント&テクニック 連載記事

eラーニングで使用する映像を作成するために役に立つ知識・技術について紹介していきたいと思います。今回も圧縮について考えます。

この記事のポイント
  • 圧縮技術の違いについて考えます。
こんな方におすすめの記事です
  • eラーニング教材(コンテンツ)に動画を使おうと考えている。
  • 映像や画像のファイルサイズを小さくしたい。

圧縮せずに、ファイルサイズを小さくする

PCで動画を扱う限り、圧縮というものは切り離して考えられないものであることは前回述べました。圧縮された動画の最大の有利点はファイルサイズを効果的に小さくできることです。ここでのキーワードは「効果的に」という部分で、それを軸に話を進めます。

映像ファイル、実は一般的に圧縮と呼ばれることをしなくてもファイルサイズを小さくする方法があり、主なものは次の通りです。

解像度を低くする
例えば縦480ピクセル、横640ピクセルで記録されている動画を半分のサイズ縦240ピクセル、横320ピクセルにします。表示の単位としてはピクセルが最小ですので、半分にするということは縦横それぞれの情報を半分に間引くことになり、その情報量は1/4に、ファイルサイズも約1/4になります。
コマ数を減らす
毎秒30コマで記録された動画を毎秒15コマにします。これもやはり情報を間引くことになり情報量は1/2に、ファイルサイズも約1/2になります。
色情報を減らす
PCでは一般的に色の情報をRGB(レッド・グリーン・ブルー)でそれぞれ256階調、16,777,216色(24bit)の表示が可能ですが、これを16bitにすることでその情報量は1/2に、ファイルサイズも約1/2になります。

仮に上の三つを実施すれば情報量は1/16になります。実際のところはそのままの計算どおりにはなりませんが近い数値になり凄い削減量です。

繰り返しになりますが、これらの方法は圧縮とは言いません。ですが基本的にファイルサイズを減らすにはこれらの方法を使用しなくてはならず、映像の圧縮技術もこれらの方法を使用しています。

圧縮の技術

では上の方法と圧縮技術の違いは何でしょうか。そこで先に出ました「効果的に」という部分になります。上の方法をただ実施しただけでは画面サイズは小さくなり、動きはぎこちなく、色は鮮やかさがなくなります。動画の圧縮技術は基本的にそれらを感覚的に感じさせずに情報量を減らすために工夫された、一種の組み合わせパターンです。そのパターンを当てはめて動画を作ることを通常「エンコード」、逆に圧縮された動画ファイルを単純な表示のための情報に戻すことを「デコード」と呼び、映像圧縮では頻繁に使用される言葉です。

次に、どのような方法ならば感覚的に圧縮されたことを感じさせずに済むのかとなりますが、これは次回にて述べたいと思います。

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空間圧縮と時間圧縮
XUGNMOL
XUGNMOL
Flash デベロッパー

eラーニングコンテンツの開発を担当。ナローバンドが主流の時代から映像を使用した教材の開発に携わる。

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