第22回 インターレースビデオ教材のポイント&テクニック 連載記事

eラーニングで使用する映像を作成するために役に立つ知識・技術について紹介していきたいと思います。これから何回かにわたり画像のブレについて考えます。今回はその原因の一つであるインターレースについて、基本的な説明をしていきます。

この記事のポイント
  • 画像がブレる原因について考えます。
こんな方におすすめの記事です
  • eラーニング教材(コンテンツ)に動画を使おうと考えている。
  • インターレースについて知りたい。

手を上下に動かしているところ

上の写真は、手を上下に動かしているところを普通にビデオカメラで撮影した一コマです。PCでビデオ映像を観ていると被写体の輪郭に、何やらギザギザした線が見えることがあると思います。この荒れたギザギザが見えているのは決して気持ちのいいものではありません。動画を作成する人はこのような表示になる原因を理解して、きれいな映像の作成に役立てていただければと思います。

まず、なぜこのような表示になってしまうのか言ってしまえば、それはインターレースという技術を使用していることが理由です。インターレスと言われることもありますが、正しくはインターレースです。まずは、その技術について説明をしていきます。

インターレースとは

日本で普及している映像は、テレビでもビデオカメラでも1秒間に30枚の画を連続で表示しています。これは相当なスピードで、1コマ1コマはそれこそ目にも止まらぬ速さで流れていくため動いている画としてみることができるわけです。ですがテレビは画面が発光して画像を表示しますので、実はこの30コマ毎秒でも人間の目では光がチラついて見えてしまいます。

では、もっと毎秒のコマ数を多くすれば良いということになりますが、それでは情報量が増えて別のところで問題が出てしまいます。そこで考えられたのがインターレース(飛び越し走査)という技術です。これは画面の情報を横方向に細かく分けて、それを奇数番号/偶数番号の順に表示することで描画の回数を増やすというものです。

奇数・偶数、2つの画像で1コマになる

なので、実際は1コマを2つに分けて表示すると、1秒間に30枚の表示、60回の描画となり、ちらつきは大分やわらぎます。また、この画面を横方向に奇数/偶数で分けるという処理は表示(視聴するとき)だけではなく、撮影するときにも行われています。つまり、カメラでも1秒間に60回、奇数/偶数の情報を交互に記録して、それによって動きの速い被写体でもより滑らかに記録することができるわけです。

以上のように、インターレースは情報量を増やさずチラつきを少なくし、さらに動きを滑らかにできるという素晴らしい技術ですが、PCで使用する動画としては若干の問題があります。それが上で表示した、おかしな横線が目立つ状態になりやすいことです。

では、この横線はどのようにすれば消す(発生させないようにする)ことができるのでしょうか?引っ張るような内容ではありませんが、長くなりますのでその方法は次回にて述べたいと思います。

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インターレースの処理方法
XUGNMOL
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Flash デベロッパー

eラーニングコンテンツの開発を担当。ナローバンドが主流の時代から映像を使用した教材の開発に携わる。

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