eラーニングで大切なことほんとうに重要なこと、お伝えします
eラーニング(e-Learning)は、『システムを構築して教材をそろえて、はいおしまい…』というわけではありません。ほんとうに教育効果のあるeラーニングを目指すには、何が必要なのかを考えてみます。
- このページのポイント
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- eラーニングを成功させるポイントをご紹介します。
- SATTは、お客さまとの会話を一番大切にします。
- こんな方におすすめ
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- eラーニングを導入したいが、どこから手を付けていいのか判断に困っている。
- eラーニングをまったく知らない方は、まずは3分でわかるeラーニングをご覧ください。
- すでにeラーニングを実施しているが、思うようにいかない…という方は、こんな悩みを解決しますにてスッキリしてください。
eラーニングで必要なこと
eラーニングの実施で必要な人、必要なものは何でしょうか?
eラーニングは企業や学校によりさまざまな形態が考えられますが、ここでは一般的な企業での実施を想定してご説明します。
必要なスタッフ
実施規模により異なりますが、下記のスタッフが必要になります。
一般的な例ですので、企業や業界により名称が異なる場合があります。
分野 | 必要なスタッフ | おもな役割 | おもな担当 | |
---|---|---|---|---|
お客さま | 制作会社 | |||
企画 | 教育担当者 プロデューサー |
eラーニングプロジェクトを立案し、予算を確保。 | ||
制作の進行 | ディレクター | スケジューリングなど全体をコントロール。 | ||
教材の作成 | コース設計者 インストラクショナルデザイナー |
効果的な学習の進め方を設計。 | ||
講師 | 教材の内容を考案、執筆。ビデオ教材の場合は出演も。 | |||
シナリオ制作者 | 教材のシナリオを作成。絵コンテやアニメーション指示なども執筆。 | |||
コンテンツ制作者 プログラマー |
教材コンテンツやインターフェースプログラムを作成。 | |||
SCORM技術者 | LMSと教材を通信するSCORMに関する設計。 | |||
デザイナー イラストレーター |
ボタンなどのインターフェースデザインや、教材内のイラストを作成。 | |||
カメラマン | ビデオ教材や写真の撮影。 | |||
ナレーター | 解説ナレーションの担当。 | |||
ビデオ編集者 サウンド編集者 |
撮影・録音したビデオや音声の編集。 | |||
テスター | 完成した教材が正しく動作するか確認。 | |||
システムの導入 | システム担当者 | 学習管理システム(LMS)のセットアップ。 | ||
Web担当者 | ページの作成、Webサイトへの掲載。 | |||
運用・保守 | 学習アドバイザー | 受講者がスムーズに学習を行えるようフォローアップ。 | ||
教科担当者 チューター |
学習内容がわからない受講者をサポート。 | |||
システム管理者 | ハードウェア・ソフトウェアの保守。 | |||
技術サポート | OSやブラウザーなどIT関連に対するサポート。 |
『意外と多い』
そう感じた方も多いのではないでしょうか。
しかしご安心ください。「おもな担当」の列に記載しているとおり、制作や導入のほとんどは制作会社が行うため、お客さまが直接プログラムを入力する…といったケースはほとんどありません。
また、すべてのスタッフが必須というわけではありません。実施規模や対象メディアにより、必要な人員は大幅に増減します。たとえばeラーニングを商業ベースで公開する場合は、「マーケティング担当者」や「コピーライター」などの参加が考えられます。
逆に小規模であれば、「講師とシナリオ制作を兼任」「ビデオ教材がないためカメラマンは不要」などはよくあるケースです。
必要なもの
実施規模に限らず、通常は下記のハードウェアやソフトウェアが必要になります。
必要なもの | おもな内容 |
---|---|
ハードウェア | 学習管理システム(LMS)を動かすサーバー |
データベースを保管するサーバー | |
受講者が利用するパソコンや携帯端末 | |
インターネット回線 | |
ソフトウェア | 学習管理システム(LMS) |
学習教材 | |
自社で教材を作成する場合は、制作ツールや素材 | |
実施費用 | 制作費、保守・運用費 |
上記はすべてを新規に用意する必要はありません。実際には、すでに導入・購入済みのものも多いはずです。学習管理システム(LMS)を動かすサーバーは独立したものがベストですが、既存のサーバーにも導入できます。受講者が利用するパソコンは、現状お使いのものがそのまま利用できます。
実施規模が変化しても必要な項目の数に変化はありませんが、規模が大きくなるにつれ「高速で大容量のサーバーが必要になる」など、適切な選定が重要となります。
eラーニングで失敗しないには
必要な「人」と「もの」を用意する前に、大切なことを決めなくてはなりません。
「eラーニングの目的」です。
何のためのeラーニング?
『なんとなく流行っているから』『上司に依頼されて』
スタートはそのような理由かもしれません。しかし目的を定めずに導入を開始すると、途中で軌道修正を繰り返すことになり、やり直しが大きな負担となってきます。
コスト最優先で「ただ言われたとおりに作る制作会社」に依頼するのも、ひとつの選択肢ではあります。しかし本当に教育効果のあるeラーニングを行うならば、お客さまと制作会社が協同して「目的を達成するにはどうすればいいか」を考える必要があります。
なにより大切なのは、人と人とのコミュニケーションです
ITを利用するeラーニングといえども、一番大切なのは「人」です。教材を作るのも人です。学習を受けるのも人です。
どんなにすばらしいイメージがあっても、お客さまと制作者がコミュニケーションを取れなければ、思ったような教材にはならないでしょう。
SATTでは、eラーニングの導入にあたりお客さまとの会話を最重視しています。
『こんな教材は必要なかった』『導入したけど、結局長続きしなかった』
お客さまの話をよく聞かずに作り始めると、このような結果になってしまいます。「安かろう、悪かろう」では、せっかく作ってもコストの無駄です。
SATTでは、eラーニングをお客さまがスタートする際に、不安となる要素をクリアできるよういくつものサービスをご用意しています。
問題点 | どうすべきか | SATTのサービス |
---|---|---|
学習内容の分野は専門だが、ITやeラーニングシステムのことはわからない。 | eラーニングの専門家に相談する。 | コンサルティング |
eラーニングの専門家のセミナーを受ける。 | 無料セミナー | |
学習用のシステムを構築できない。 | 学習管理システム(LMS)を利用する。 | 学習管理システム(LMS) |
自社で制作するリソースがない。 | eラーニング制作の専門会社に依頼する。 | おまかせ制作 |
コストをおさえたいので自社で製作したいが、ゼロから教材を作るのは厳しい。 | 教材制作専用のソフトを利用する。 | 製品一覧 |
再利用できるひな形(テンプレート)を使用する。 | テンプレート制作 | |
うまくいかない場合を考えておく。 | サポートチケット |
そのほかSATTがご提供するeラーニングソリューションについては、サービス一覧をご覧ください。
eラーニング“だけ”でいいの?
eラーニング“だけ”で、すべてをカバーすることはできません。交通手段でも、用途や目的により車や飛行機・船などが存在するように、教育手段もそれぞれ最適な選択をすることが重要です。
一例として、対面学習・集合研修があります。eラーニングは非常に優れた学習方法ですが、
- 実技がともなう学習では、効果的に習得しにくい。
- 一般的に、リアルタイムに講師側との交流が取れない。
- 自発的に学ぶため、短期で集中で習得するのには向いていない。
など、現時点では克服できない問題も存在します。
とくに短期間で技術や実技を学ぶ場合、講師と生徒が直接対面する学習はたいへん有効です。