IT推進事業部・駿台人工知能研究所
事業部紹介
駿台人工知能研究所
駿台グループにおける技術研究部門です。
主に項目反応理論(IRT)を用いた学力評価・学力向上に繋がる研究・開発を行っています。
プロジェクト紹介
Project 1
適応型学習を実現するICT教材の開発
最新の理論に基づくアルゴリズムと、それを実現するクラウド基盤の構築
駿台が推進する「集団授業における学習のパーソナライズ化」の一環として、生徒ひとりひとりに合わせた“適応型学習”を実現するアダプティブ・ラーニング型のICT教材を開発しました。
適応型学習を実現するには、大量の学習履歴データ・成績データを用いた機械学習が必要ですが、クラウド基盤のサービスを活用し、性能向上・安定化を図ると共に、機械学習モデルの運用効率化を図りました。
ポイント
大学研究室との連携
教育AIの分野に専門性を持つ大学研究室と連携し、最新の理論・モデルを複数用いて、最適な機械学習モデルを選択しました。
当社の開発部門と、大学研究室との間に、研究・分析チームが入り、開発やモデル評価を円滑に進めました。
Project 2
予備学校業務のデジタル化推進
生徒の学習・成績に関する情報を一元管理し、きめ細かい指導に活用
生徒と担任の間での指導・コミュニケーションプラットフォームとして学習管理システムを開発しました。
デジタル化推進の流れの中、データに基づく学習指導・受験指導を実現すべく、さまざまな学習アプリや模擬試験などの学習履歴・成績などを一元管理し、ダッシュボードとして提供しています。
ポイント
生徒が複数の学習アプリケーションを利用するにあたり、アカウント情報を共通化し、利便性を高めています。
また、共通認証基盤の導入によって、学習履歴データのデータ紐づけが簡便化され、講師や担任に いち早く生徒の学習活動や成績を 提供できるようになりました。
Project 3
模擬試験システムのサーバーリプレイス
76台の仮想サーバー・20台のマシンをリプレイス
駿台の模擬試験の受付~成績処理~返却を担うシステムのリプレイス(交換)を実施しました。
76台の仮想サーバー、20台のマシンから構成されており、それらのシステムは故障しないよう、一定期間で新規のマシンへ交換する必要があります。
多くのミドルウェア・マシンを使用しており、各製品に特化したベンダー・SATT内の各部署の、計40名と進めました。
ポイント
全設定・プログラムを新しいバージョンに合わせる
新システムのOS、ミドルウェア、ソフトウェアのバージョンが新しいため、旧システムの設定はコピーできず、また、既存のプログラムが壊れることがあります。そのため、大量にある現状のシステムを調査・テストして、新システムを構築する必要があります。
こうした設定は普段の業務では必要ないため、難しく、解決しづらい問題が大量に発生します。一方、問題解決のための期間を延長するほど、大人数の作業チームの維持や平行稼働のライセンス購入のために、大きな費用が無駄になります。
本当に必要な作業に絞り、時にはユーザーと解決案を交渉しながら、メリハリをつけてプロジェクトを進める必要があります。
Project 4
予備学校HPの開発・運用
駿台予備学校の各種イベントの申込・受付をWEBで一元管理
駿台予備学校に通う生徒・保護者向けにHP上で各種イベントの申し込みができるようにフォームの開発を行っています。365日24時間稼働しているシステムなので、校舎に出向かずともいつでもどこでも申し込みができるようにしています。
各種申込機能だけでなく、会員専用のページも用意しており、校舎からの連絡事項を閲覧したり、授業動画を視聴することができたりと学習のサポートツールとしての役割も担っています。
Project 5
受付業務システム改革プロジェクト
駿台予備学校の入学、講習会、各種イベントの受付業務のWEB化
駿台予備学校の基幹システムである受付業務をWEB化するためのプロジェクトです。
もともと学内システムで受付業務を行っていましたが、長年同じシステムを使用している上、受付業務の煩雑化が課題に挙げられていました。
WEBへ移管するとともに、業務や機能、システムを全体的に予備学校の職員とともに見直すことで、業務の効率化とともにペーパーレス化やキャッシュレス化も実現することができました。
ポイント
「誰にとってもわかりやすく、シンプルなシステムの実現」をコンセプトに掲げ、
- お客様(生徒・保護者)へのサービス向上
- 職員の受付業務の効率化
- 運用しやすいシステム化
を意識して取り組み、構想から約4年かけて実現した大規模なプロジェクトでした。
サービスイン後もさらに使いやすく、安定したシステムを提供し続けるため、日々開発・保守を行っています。