SCORM 2004の概要

SCORM 2004 連載記事

この連載記事のポイント
  • SCORM 2004の概要をご紹介します。
  • SCORM 2004は、米国ADLより情報を得ることができます。
こんな方におすすめ
  • SCORM 2004の技術的な情報を知りたい。

SCORM 2004のドキュメント

SCORM 2004に関するドキュメントは、米国ADL(Advanced Distributed Learning)のサイトからダウンロードできます。

基本的なドキュメント構成は以下のとおりです。

  • SCORM_2004_Overview
  • SCORM_CAM
  • SCORM_SeqNav
  • SCORM_RunTimeEnv

ADLとは?

ADL(Advanced Distributed Learning)とは、アメリカの国防総省や連邦政府により設立された、学習の仕様や設計を取り決め促進させるための標準化団体です。

学習環境を共通化することで、相互運用やコスト削減などを推進できるよう、SCORMの仕様策定など活動しています。

ADL

それぞれの内容に関しては以下のとおりです。

SCORM_2004_Overview

SCORM 2004に限らず、SCORMの歴史からその目的、他の規格(IMS、IEEE、AICC)との関わりや、SCORMを支援している組織などの紹介が記述されています。

SCORM_CAM

CAMとは"Content Aggregation Model"の略称で、教材コンテンツの集合モデルとして解釈されます。

集合モデルとは、その名の通り、複数の学習コンテンツをひとまとめにするための規格です。

具体的には、学習コンテンツの構造を記述するimsmanifest.xmlと、学習コンテンツの概要を記述するメタデータ(Meta-data)で定義されています。

SCORM_SeqNav

SeqNavとは"Sequencing and Navigation"の略称で、学習の順序付けとナビゲーションを定義しています。

SCORM 2004では学習の順序付けを"シンプルシーケンシング"と呼び、

  • Choice
  • Choice Exit
  • Flow
  • Forward Only

の4つのパラメータを組合わせたコントロールモードで学習進路を定義します。

SCORM_RunTimeEnv

RunTimeEnvとは、"Run-Time Environment"、いわゆる実行環境のことです。

主に学習コンテンツとLMS間のデータ通信に使うデータモデルなどを定義しています。

SCORMで起動する学習教材はLMSが提供するAPIと履歴データの通信をおこないます。履歴データはAPIを経由してLMSのデータベースに送信されるのが一般的な考え方です。

シーケンシングコントロールで
学習経路を設計

記事一覧に戻る

ページの先頭へ